この記事の大学
この記事でわかること
「ロハス工学」は、健康で持続可能な生活スタイルを実現するための工学です。日本大学工学部土木工学科ではロハス工学を取り入れた土木工学の学びを展開し、「ロハスの橋」「ロハスのトイレ」「ロハスの池」など、さまざまな研究が進められています。土木工学は、まちやインフラをつくり、それらを保つだけでなく、自然環境を守ったり、災害を防ぐ、私たちの社会生活を根底から支えるとても重要な学問領域。そこにロハス工学が組み合わさることで、健康で持続可能な社会を生み出す可能性が広がっていきます。
「ロハス工学」は、日本大学工学部の教育・研究の基本方針です。
Lifestyles of Health and Sustainabilityの頭文字を集めたロハス(LOHAS)は、 健康(健全)で持続可能な生活スタイルという意味で、このロハスの視点に立った21世紀の新たな学問体系として、工学部は「ロハス工学」を1999年に提唱しました。
土木工学科でも、ロハス工学を取り入れた学びを展開していて、持続可能な社会に向けたさまざまな研究が進められています。
最新の「ロハス工学×土木工学」研究
キャンパスで続けられているプロジェクトについて、いくつかご紹介しましょう。
まず「ロハスの橋」は、丈夫で長持ちする橋を実現させるための研究です。国内で初めて大学のキャンパス内に実物大の橋梁モデルをつくり、さまざまな耐久性試験を実施しています。
キャンパスには「ロハスのトイレ」もあります。現在の試験機3号は、再生可能エネルギーのみでの稼働が可能で、水を自給自足します。しかも、生じる排水はゼロ。現在、防災避難所などでの使用に耐える自立型トイレの構築を目指して、企業との共同研究を行っています。
また、隣接する古川池では、持続可能な防災親水公園にするための「ロハスの池プロジェクト」が進められています。これは、治水・利水・環境保全といった多面的機能を最大限に引き出すもので、その機能を円滑に持続させる方法について、地域住民や行政とともに検討しています。
土木工学科の4つの役割
土木工学には、「つくる」「たもつ」「まもる」「ふぜぐ」という4つの役割があります。
まず土木工学では、人々が望むインフラを整備し、風土や景観に合ったまちづくりを進めること、そして震災からまちを復興することが求められています。これが基本の「つくる」です。
一方で、インフラは高齢化・老朽化するため、インフラをメンテナンスする「たもつ」知識や技術も身に付けます。
環境を「まもる」のも土木工学の分野です。たとえば、湖や川などの水質改善、失われた干潟や自然河岸などの生態系の修復、生ごみなどの有機廃棄物からのエネルギー回収技術の開発。このような環境保全と修復にも取り組みます。
そして、自然災害を「ふせぐ」ことも土木工学の重要な役割です。将来起こりうる地震や津波、豪雨の規模を想定し、構造物を安全に設計する、橋を補強する、防災教育を行うなど、防災においても大きく貢献します。
このように、土木工学は、私たちの社会生活を根底から支えるとても重要な学びです。そこにロハス工学が組み合わさることで、健康で持続可能な社会を生み出す可能性が広がっていきます。
土木工学科では、ロハス工学×土木工学で、多方面で活躍できる実践的な土木技術者の育成を目指しています。