航空宇宙工学

宇宙開発をもっと自由に!

日本大学 理工学部 航空宇宙工学科 奥山 圭一 教授

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この記事でわかること

私の研究室では、37cm×23cm×10cmの超小型衛星「てんこう2」の開発を進めています。新型基幹ロケットH3で打ち上げ予定のHTV-X(新型国際宇宙ステーション補給機)1号機に搭載され、宇宙で地球観測や宇宙放射線計測、構造材料の劣化観察、新たな宇宙通信技術の確立など、さまざまなミッションを遂行します。
そのひとつ「N.U Cosmic Campus」は、理工学部と芸術学部の共同プロジェクトです。宇宙という広大なキャンパスを舞台に研究・開発を繰り広げていて、アートや文学といった創造の営みによって、宇宙をもっと身近に感じてほしいとの思いから誕生しました。

さまざまなミッションを遂行する超小型衛星を開発

私の研究室では、学部4年次生と大学院生を中心に、システム・構造・熱制御・電源・通信・姿勢決定制御・ミッションの7つの班に分かれ、「てんこう2」の開発を進めています。
「てんこう2」は、37cm×23cm×10cmの超小型衛星で、高解像度カメラや通信機、マイクロコンピュータなどが備わっています。新型基幹ロケットH3で打ち上げ予定のHTV-X(新型国際宇宙ステーション補給機)1号機に搭載され、宇宙で地球観測や宇宙放射線計測、構造材料の劣化観察、新たな宇宙通信技術の確立など、さまざまなミッションを遂行します。

芸術学部と一緒に宇宙の魅力を発信!

そのひとつ「N.U Cosmic Campus」は、理工学部と芸術学部の共同プロジェクトです。「未来の科学者・エンジニア」と「未来のアーティスト・クリエイター」が手を取り合い、宇宙という広大なキャンパスを舞台に研究・開発を繰り広げるもので、アートや文学といった創造の営みによって、宇宙をもっと身近に感じてほしいとの思いから誕生しました。
このプロジェクトには付属高校も参加していて、「てんこう2」からのデータを受信して、世界中の人たちが吹奏楽部の演奏を聴く計画も進んでいます。

そして現在展開している、学部融合企画「宇宙工学×エンタメ」では、バーチャル宇宙飛行士「キャプテンヒカル」やボードゲーム「てんこう2フライトミッションシミュレーター」など、宇宙の魅力や奥深さを分かりやすく伝えるコンテンツが次々と生まれています。


私は、宇宙から撮られた地球の写真を初めて見たとき、息をのむほどの美しさと雄大さに魅了されました。今回、芸術学部の力を借りることで、そのような感動をより多くの方に届けたいと考えています。

柔軟な発想力で取り組んだ研究。その成果はまもなく!

このプロジェクトを通じて学生たちに実感してほしいのが、「宇宙は自由で可能性に満ちた空間」であることです。


私は、柔軟な発想で研究に取り組んできた彼らこそが、これからの宇宙開発をより豊かなものに導いていくと思っています。「てんこう2」が宇宙へと飛び立った後、自分たちが担当した部分がしっかり作動し、ミッションを達成することができれば、それまでの苦労は吹き飛びます。そして、大きな喜びと感動を得られるでしょう。
このプロジェクトを通じてさらに視野を広げ、今後の研究や学びにつなげてくれたらうれしく思います。

宇宙開発はみんなで協力してつくり上げるもの。関わってきた誰もが主役です。
「てんこう2」が種子島宇宙センターから無事に打ち上げられ、「N.U Cosmic Campus」で協力してくれた芸術学部の学生をはじめ、このプロジェクトに携わった全ての人たちと喜びを分かち合える日が待ち遠しくて仕方ありません。

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