この記事の大学
この記事でわかること
「動物生態学」の授業の1、2割は、教科書に書かれていないこと、つまり私が取り組んでいる研究成果を盛り込んでいます。
主な研究対象はネズミやモグラで、野山でネズミを捕まえて分布を調べる「現場」や、動物の骨や毛皮の標本を作ったりする「現場」を伝えています。
研究室で行っているのは基礎研究です。研究成果は一般社会には見えませんが、応用を支える大切な研究です。
日本大学の動物学科はあらゆる動物を研究対象とし、動物学について学ぶ学科です。動物の謎を解明したい人は、ここで一緒に基礎研究に取り組みましょう!
授業で研究の現場を伝える
私は、理論と実践をつなぐのが授業の役目だと考えています。
「動物生態学」の授業は、8、9割は教科書通りのことを教えますが、残りは教科書に書かれていないこと、つまり私が取り組んでいる研究成果を盛り込んでいます。
その方が理解は深まりますし、私の授業を受ける意味はそこしかないと考えるからです。
私の主な研究対象はネズミやモグラです。
授業では、野山に出てわなをかけてネズミを捕まえて分布や生息環境の特性を調べる「現場」を伝えたり、動物の死体から骨や毛皮の標本を作ったり、博物館などで標本を調べるといった「現場」を伝えています。
誰も気に留めないような動物に気を留めてもらえるような研究成果を出すことで、その研究に興味を持った学生が研究室に入ってきます。
ツールを駆使して、より理解を深める
動物生態学の授業を始めた20年前は板書が主でしたが、近年はパワーポイントを駆使しています。
パワーポイントのおかげで、図表や写真などのビジュアルを伝えられるようになり、授業の進度も1.5倍ほどになりました。
またGoogleフォームを使い、課題を提出してもらっています。
これは、学生一人ひとりのさまざまな面が見えてくるので、なかなか興味深いです。
動物の謎を解明する基礎研究
私の研究室で行っているのは基礎研究です。
研究成果は一般社会には見えませんが、応用を支えているという自負はあります。時代のトレンドとも関係がなく、知的好奇心だけに依存して自由にやれることが基礎研究の魅力です。
しかし、だからこそ常にアンテナを張って問題を発見する必要があります。
物事を追究して問題を解決する能力を育てるのは他の研究室と同じですが、それに加えて問題を発見する能力を育てることで、社会に出てどんな分野でも活躍できる資質が育まれると考えています。
研究室に所属した学生は、食品関係、IT関係、商社、教員、カメラマン......これといった傾向が挙げられないほど多様な職業に就いています。
単に「動物が好きだ」ではなく、「何でだろう?」と疑問を持ち、動物の「謎解き」に興味を持つ人に研究室に来てほしいと思っています。
動物学科はあらゆる動物(脊椎動物・無脊椎動物)を研究対象とし、動物学について学ぶ学科です。
生物資源科学部には他にも動物を扱う学科がありますが、それらは食や畜産、獣医療などを研究する応用研究の学科であり、純粋に動物を研究する基礎研究の学科は本学部でも唯一といえます。
動物の謎を解明したい人は、ここで一緒に動物の基礎研究に取り組んでいきましょう!