この記事でわかること
千葉県の手賀沼(てがぬま)では外来水生植物の繁殖が問題になっていて、ゼミ生たちが市民団体の方々と一緒に駆除活動を行っています。私のゼミナールのテーマは、現代社会の地域の課題解決です。地方自治や地域政策の観点から問題を見つけ、実現可能な改善策を考えることが目標で、そのために身近なところで何が起きているか、体験を通して理解しています。手賀沼の駆除作業ではペットボトルやビニール袋などのゴミも回収しますので、海洋プラスチック問題についても実感させられます。大きな問題が私たちのすぐ近くにあることを肌で感じる活動です。
※出典:株式会社栄美通信 2024年8月発行「大学×SDGs」
イラスト:中根 ゆたか
中央学院大学の近くにある手賀沼(てがぬま)では、外来水生植物であるナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイの繁殖が問題になっています。小さな白い花をつけたナガエツルノゲイトウが水面を覆った景色を見て「綺麗ね」という人もいますが、とんでもありません。アクアリウムなどのために南米から輸入されたこの水草は繁殖力が非常に強く、沼に流出すると繁茂して排水機場を詰まらせたり、農業水路の取水・排水を遮ったりします。そこで、ゼミ生たちは市民団体の方々と一緒に駆除活動を行っています。
私のゼミナールのテーマは、現代社会の地域の課題解決です。地方自治や地域政策の観点から問題を見つけ、実現可能な改善策を考えることが目標です。そのためには身近なところで何が起きているか、体験を通して理解しなくてはなりません。手賀沼の駆除作業ではペットボトルやビニール袋などのゴミも回収しますので、海洋プラスチック問題についても実感させられます。大きな問題が私たちのすぐ近くにあることを、学生たちは肌で感じるようです。
かつて、人々は水辺に茂る葦(ヨシ)を採って屋根材にしたり、沼の泥を引き上げて田んぼに使うなど、地域の自然と関わっていました。それが薄れて人間が関心をもたなくなったことが、生態系に大きな影響を与えました。環境問題を起こしている原因は私たちであり、解決できるのも私たちです。その一歩は関心を持つこと。ぜひ、地域の環境問題に目を向けてください。