認知情報科学

2つの科学領域を学んで、人に優しい情報技術を生み出す

千葉工業大学 情報変革科学部 認知情報科学科

この記事でわかること

千葉工業大学の認知情報科学科は、「認知科学」と「情報科学」を専門的に学ぶ学科です。
コンピュータやスマートフォンなど、より便利で役に立つ情報機器を生み出すには、使い手である人間について詳しく知る必要があります。人が外界から情報を得る時にどのような器官が働いて、それがどのように処理され、どのようにアウトプットされるのか。そうした知覚や思考などの仕組みを認知科学で解明していきます。そして、その知見を修得しながらAIやXRなど現代の情報技術を学ぶことで、人に優しい情報技術を生み出す力を身につけます。

人間とコンピュータのメカニズムを理解し、人に優しいものづくりを実現

千葉工業大学情報変革科学部に2024年度新設された認知情報科学科は、「認知科学」と「情報科学」を専門的に学ぶ学科です。

「認知科学」は人間が情報を処理する仕組みについて考える学問、「情報科学」はコンピュータが情報を処理する仕組みについて考える学問と捉えることができ、これらを組み合わせて学ぶことで、人間がコンピュータをどのように使い、コンピュータが人間をどのように支援することで互いのポテンシャルを引き出すことができるかという、「人間とコンピュータ」のよりよい関係について考えを深めることができます。


また、これらの学問を複数の学生が協調的に取り組むプロジェクトを通じて学ぶことで、「人間どうし」のよりよい関係を築いて物事をうまく進め、社会で活躍できる人材を育成します。

プログラミング演習やグループワークのプロジェクトが1 年次からスタート

認知情報科学科の学びの特色は、人間の特性やソフトウェアとの関わりを知る「認知科学」とソフトウェアや人工知能などの仕組みを知る「情報科学」を学び、プロジェクト学習でコラボレーションスキルを身につけることにあります。

Webサイトをつくる「プログラミング演習」は入学直後からはじまり、人工知能(AI)やアプリ開発で使われるプログラミング言語Python(パイソン)の基本をしっかり身につけることができます。また1年次は、「認知情報科学演習」を通じてチームで課題に取り組むことで、コラボレーションスキルの基本を学んでいきます。

2年次になると、情報科学と認知科学を軸とした学習内容が徐々に専門的になります。
情報科学領域では「ソフトウェア基礎」や「ネットワーク基礎」といった科目でパソコンを使った実習を経験し、認知科学領域では「認知科学基礎」「人工知能基礎」「マルチメディア基礎」などの科目で人やソフトウェアのしくみを深く学びます。
グループワークも本格的になり、各科目で学んだ専門知識をプロジェクト学習の「認知情報科学実験」で応用して実践力をつけます。

研究室への配属は3年次の4月です。指導教員や先輩のもとで研究活動(ゼミナール)を行い、就職や大学院進学など、卒業後の進路についても相談することができます。
専門科目もさらに細分化・高度化しますので、興味のある領域を見つけて、自身の専門性を高めていきます。


4年次の学びは卒業研究活動が中心となり、自身の研究テーマについてとことん探求していきます。

これら認知情報科学科の学びを通して期待できる将来像には、AIエンジニア、UI・UXデザイナー、Webエンジニア、システムエンジニア、プロジェクトマネージャー、データサイエンティストなどがあります。
また、中学校教諭一種免許状(数学)、高等学校教諭一種免許状(数学・情報)が取得可能ですので、専門性を備えた教員として活躍することもできます。

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