この記事でわかること
東海大学の教養学部人間環境学科では、1年次よりフィールドワークなどの体験型授業がはじまります。たとえば、自然と人間の共生を探るために、全国各地の水辺に出かけて生き物の生息を調べたり、雪が降る地域で積雪調査を実施したりしています。また、持続可能な社会をめざして、清掃工場、リサイクル施設、市役所、博物館、世界遺産など、社会・地域・世界の現場を訪問。里地里山の保全や旧家屋の調査などを通して、自然・文化・経済と人とのつながりも考えています。環境の学びにおいて、現場へ足を運んでの体験はとても重要です。
東海大学の教養学部人間環境学科では、人間生活を取り巻くさまざまな環境問題やSDGs(持続可能な開発目標)に関わる社会の動きなどを学ぶことができます。
環境や社会を学ぶ上で貴重な機会になっているのが、1年次よりはじまる体験型の授業です。どんな体験をしているのか見てみましょう!
自然環境と人間の共存を探る体験
自然環境との共存を図るには、まず現状を明らかにする必要があります。全国各地の水辺に出かけて、どのような生き物が生息しているのかを調べています。
フィールドに出かけて湧水を採水し、水質分析を行っています。水質を調べると、この水がどこを流れてきたのか、人間活動が水質に影響していないかなどが分かります。
絶滅に瀕した水生生物を飼育下で繁殖させるとともに、生息環境の保全や、保全に必要なさまざまなデータを収集することで、絶滅危惧種の保全を実践しています。
日本に降り積もる雪には、東アジアで発生した環境汚染物質も含まれています。雪の降る地域に出かけて積雪調査を行っています。
生産・消費・廃棄・リサイクルの循環を探る体験
清掃工場、リサイクル施設、市役所、動物愛護センター、工場、博物館、世界遺産など、社会・世界の現場を訪問し、専門家や利用者に聞き取りやアンケートを実施。実情を把握し、課題の解決方法を検討しています。
気候変動、生物多様性減少、廃棄物処理、酸性雨、差別・難民などは、日本だけでは解決できません。地球環境問題をグローバルな視点でとらえ、SDGs を具体的に検討しています。
中央と地方、都市と農村など格差の中で問題が顕在化しています。地域と協働して、ローカルな視点で格差縮小や生活の質の向上を考えています。
ごみの分別を適切に行わないと、ごみ焼却炉は故障します。清掃工場で実態を調査しています。
自然・文化・経済と人とのつながりを考える体験
湘南キャンパス周辺には、雑木林や水田などの里地里山的環境が広がっています。一部地域を活用して里地里山での保全活動を行い、地域の自然や人々の暮らしを考えています。
地域を訪れる交流人口の創出や地域と継続的につながる関係人口の創出に向けて、地域資源を生かした観光まちづくりのフィールド演習を行っています。
川崎市立日本民家園でかつての家屋の状況を視察しています。これからの社会は、過去を教訓にしながら、持続可能な形で自然を利用して経済を発展させる必要があります。
植物の資源利用の一つに染色があります。日本の伝統染色である藍染や身近な植物を使った草木染など、さまざまな染色体験を授業として実施しています。
人間環境学科では、学内外で展開される実験科目や演習科目などを通じて、地域が抱える環境に関する諸課題に寄り添えるスペシャリストの育成を目指しています。