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この記事でわかること
私は、民法を研究対象にしています。法学部では、社会のさまざまな紛争の解決方法を学修します。紛争の解決には複数の方法があり得るため、法律学では、「どれが最も説得力のある方法か」を探究します。また授業では、条文の意味を理解し易いように具体的な例を用いて説明し、グループワークを通じて「民法を適用して問題を解決する力」「自分の言葉で説明する力」を身につけます。価値の衝突が起きたときは、自分と違う立場に立って考え、公平で公正かつ正義に適った結論を導き出す力が必要です。そうした想像力や法的思考力を備えます。
専門分野の研究テーマは何ですか?
私は、法律の中でも民法を研究対象にしています。民法は、刑法のように国家が国民に対して一定の行為を禁止するものではなく、一般市民と一般市民という対等な人間関係について規律しています。財産に関する基本的なルールや家族関係の基本的な事柄について定めている民法は、私たちの生活にとって最も身近な存在です。最近では、オンラインプラットフォーム上で契約を締結した際にトラブルに巻き込まれることがあります。そうしたトラブルの最も望ましい解決方法などについても研究しています。
法学部の魅力は何ですか?
法学部では、社会で起こるさまざまな紛争の解決方法について学修していきます。
ひとつの真理を探究する場合はひとつの回答が出てきますが、紛争では複数の解決の仕方があり得ます。法律学では、さまざまな解決方法の中で「どれが最も説得力のある解決方法か」を探究していくことになります。
紛争を解決するために当事者の立場に立って物事を考えていきますが、学生にとってまったく馴染みのないタイプの紛争もあります。その場合、当事者の立場を想像することは難しいのですが、自分が経験したことのない紛争を解決することで、さまざまな価値を持った人の立場に立って物事を考えられるようになっていきます。また、そうした作業を通じて社会を理解していくことにもなります。法律学の魅力は、紛争解決を通じて社会を分析することにあるのではないかと思います。
授業でこだわっていることは?
法律に定められているルールは、さまざまな事案に対応できるように抽象的、一般的な内容になっています。このため授業では、当該条文の意味を理解し易いように、できる限り「あるある」と思えるような具体的な例を用いて説明しています。
また、事前に事例を検討してきてもらい、授業でグループごとに議論したりしています。このグループワークを通じて、民法を適用して問題を解決する力や、他者に自分の言葉で説明する力を身につけていきます。
どのような学生に法学部に来てほしいですか?
法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)や公務員を目指す方はもちろん、紛争解決を通して法的な視点から社会を見ることに興味のある方に来ていただきたいです。
多様性をできる限り尊重していこうとする現代社会ですが、価値の衝突が起きたときは、やはりどこかで落とし所を見つけなければなりません。そうしたとき、自分とは全く違う立場に立って考える想像力を十分に働かせたうえで、公平で公正かつ正義に適った結論を導き出す力が必要になります。そうした想像力や法的思考力(リーガルマインド)を備えたビジネスパーソンになりたいという方にこそ、ぜひ法学部に来ていただきたいと思います。