商学・経営学

なぜ、その企業は強いの? 組織を動かしながらビジネスを学ぼう!

日本大学 商学部 経営学科 中川 充 教授

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この記事でわかること

中川ゼミのテーマは「ビジネスモデルと組織イノベーション」です。
ゼミ生は、学習・広報・企画渉外のいずれかの係を担当し、一人ひとりが組織を良くするために主体的に活動しています。また、2年生には指導役である3年生のメンターが付き、なんでも相談できる縦の絆も特長です。
この環境のもと、前期は2・3年生合同、後期は学年別のグループで「成功している企業」を研究します。
「なぜ強いのか」を自分の言葉で言語化できたとき、学生たちは経営戦略や組織マネジメントの本質的な面白さに気づき、社会で生きる思考力をつかんでいきます。

経営戦略を専門とする私は、「ビジネスモデルと組織イノベーション」というテーマでゼミナールを開講しています。
ゲーム会社や食品メーカー、飲食チェーンなど、私たちに身近な企業は、なぜ高い業績を上げ続けられるのでしょうか。ビジネスモデルや経営戦略を学びながら、価値の生み出し方や顧客への届け方を研究します。

また、2年生から4年生で構成されるゼミそのものも、ひとつの「組織」です。ゼミ生自らがゼミをマネジメントし、新しい価値を生み出していくことにも取り組んでいます。
これが、テーマに「組織イノベーション」を掲げている理由です。

それでは、中川ゼミがどのように行われているかご紹介しましょう!

「係活動」と「メンター制度」が育む、自律的な組織体制

ゼミの運営を支えるために、中川ゼミには2つの制度があります。

ひとつは、全員が役割を持つ3つの係です。
研究や発表のサポートをする「学習」、SNSなどで活動を伝える「広報」、イベントを調整する「企画渉外」のいずれかを受け持ちます。自分がすべきことが明確になり、一人ひとりが「ゼミを良くしよう」と自ら考え、行動するようになります。

2つ目は、3年生が担う「メンター制度」です。
初めてゼミを経験する2年生一人ひとりとペアを組み、疑問や不安にいつでも応えられる体制を整えています。この日常的な関わりを通じて深い信頼関係が築かれ、卒業後も交流が続くような絆も生まれています。

これが中川ゼミの組織体制です。この環境のもとで研究を進めていきます。


中川ゼミの活動の様子は、Instagramで随時公開中です。

企業の強さを、自分の言葉で説明する

研究は、最初からひとりで行うわけではありません。
前期は2・3年生合同のグループで、「利益率が高い」「市場シェアが高い」「顧客満足度が高い」など、3年生が用意した「成功している企業」を研究します。
「なぜうまくいっているのか?」「ライバルとの違いをどのように生み出しているのか?」といった、経営戦略やビジネスモデルの観点で行われた先行研究を、先輩のリードのもと2年生も一緒に分析していきます。

後期は学年別のグループワークへと移行します。
研究対象を見つけるところからはじまり、カレーハウスCoCo壱番屋、ゲオホールディングス、アスクル、任天堂、雪印メグミルクなど、さまざまな企業が候補に挙がります。
私が「なぜ、その企業が強いの?」と問いかけても、最初はうまく説明できません。しかし、「こういう視点が必要だね」と対話を重ねることで、徐々に言語化できるようになります。
学生たちは、自分なりの見方でビジネスの構造を説明できるようになったとき、経営戦略や組織マネジメントの本当の面白さに気づくのです。

グループ研究の最終目標は、1月ごろに開催する研究発表会。大学の大きな講堂でプレゼンテーションをして順位を競うため、どのグループも一生懸命です。
また、2年生はこの研究をもとに論文を書き、3年生は日本大学図書館商学部分館が開催する「研究成果等ポスターコンペティション」に出展します。


2年間のグループワークでしっかり力をつけたら、いよいよ最終学年。4年次はひとりで卒業研究に取り組みます。

ビジネスを学び、自らの人生とキャリアに生かしていく

商学とは、ビジネスを通じて社会の問題を解決し、私たちの生活を豊かにする学問です。

「会社を経営したことがないから、経営戦略などわからない」と思う人もいるかもしれませんが、「考えるトレーニング」を重ねることが大切です。限られた情報からロジックを組み立て、自分なりの答えを導き出す経験は、社会に出たときに大きな力になります。

学んだ知識を、自分の人生やキャリアに生かしていく。
その視点を持つことで、大学生活はさらに豊かで価値あるものへと変わっていきます。

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