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日本大学芸術学部(日藝)デザイン学科を卒業し、現在はカラーデザイナーとして、車のボディカラーや内装の素材を決めたりコーディネートしたりしています。
大学では工業製品デザインの学びを深めましたが、一時期、プロダクトデザイナーになる自信が持てず不安を抱えました。そんな時にカラーコーディネータとして活躍する卒業生に出会い、現在のキャリアへとつながりました。
日藝の魅力は「自由」と「多様性」です。自由だからこそ創作意欲が湧き、そして、いろいろな価値観や考え方に触れる環境がデザインに深みや幅を与えてくれます。
キャリアを拓くきっかけとなった「スケッチ合宿」
私はカラーデザイナーとして、日産自動車で車のボディカラーや内装の素材を決めたり、コーディネートしたりしています。チームで考え抜いたデザインが一台の「車」として完成した時の高揚感は、言葉にできないほどです。
私が日本大学芸術学部(日藝)を選んだのは、高校の先生に「デザインを学びたいなら東京へ!」と背中を押されたからです。一年次に幅広いデザイン分野を学べることから、デザイン学科へ進学を決めました。
学びを深めたのは、工業製品のデザイン(プロダクトデザイン)で、毎日、仲間とスケッチや3Dシミュレーションを繰り返し、感性と理論を融合させながらデザインを追求しました。そして、その過程で多くの気づきや発見を得て、技術だけでなく、思考の組み立て方や表現力も磨きました。
学生生活で印象に残っているのは、立山と軽井沢で実施された課外授業のスケッチ合宿です。学年を超えた交流があり、最前線で活躍するOB・OGもゲストで参加するこの場所で、私は大きな転機を迎えました。
当時、私はプロダクトデザイナーになる自信が持てなくて、自分の表現力に不安を抱えていたのですが、ひとりの卒業生が「私もそうだったよ」と寄り添ってくれたのです。
その先輩は、カラーデザイナーという職業を教えてくれました。色の力で製品の魅力を最大限に引き出す仕事です。
ファッションが好きで、色の組み合わせを楽しんでいた私は、「カラーデザイナーなら、心から楽しめる!」と直感しました。この出会いが、いまの私のキャリアにつながっています。
スケッチ合宿の様子
夢を叶えさせてくれた、日藝の「自由」と「多様性」
仕事では、上司に「車ほど、人の生活に深く入り込む製品はない」と教わりました。
私は、お客様から直接評価をいただいたり、SNSの反響を目にしたりして、手がけた車がユーザーの期待に応えられた時、仕事への誇りと大きなやりがいを感じています。
2024年のTokyo Auto Salonにて
大学生の時は、「大きなサイズのものをつくり、多くの人に感動を届けたい」と願っていました。日藝での学びを経て、私はその夢を叶えることができたと思っています。
大学では誰に強制されるわけでもなく、プレッシャーも感じませんでした。自由だからこそ創作意欲が湧き、発想を追求できたのです。また、いろいろな価値観や考え方に触れられる環境が、私のデザインに深みや幅を与えてくれました。
この「自由度の高さ」と「多様性」が日藝の魅力です。これから学ぶみなさんも、ここで自身の感性を最大限に生かし、未来への可能性を無限に広げて欲しいと願っています。