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日本大学芸術学部映画学科では、ドローンを「映像表現における新たな道具」と位置付け、積極的に教育に取り入れています。
撮影・録音コース4年生の土屋和聖さんは、従来の撮影技術の延長としてドローン操縦を習得。この冬、自身が学ぶ江古田キャンパスの空撮に挑みました。
大学側を説得するため、国家資格の「一等無人航空機操縦者技能証明書」や飛行許可・承認書、精密な飛行計画などを提示した土屋さん。その熱意とプロ意識は大学を動かし、最終的に「日藝博覧会のPR動画」と「キャンパス紹介」という2本の映像作品を結実させました。
記事の最後でご案内している実際の映像は必見です!
映像作品における空からのダイナミックなカットは、観る者を一瞬でその世界観へと引き込みます。
かつて空撮といえばクレーンやヘリコプターが主流でしたが、現在はドローンによって、より自由なアングルからの撮影が可能になりました。
日本大学芸術学部(日藝)の映画学科では、ドローンを「映像表現を広げるための新しいカメラ」として積極的に教育に取り入れています。
撮影・録音コースの学生たちは、伝統的な撮影技術をベースに、その延長線上にあるスキルとしてドローンの技術を習得。そのひとり、4年生の土屋和聖(かずまさ)さんはこの冬、日藝のある江古田キャンパスの空撮に挑みました。
ドローンを使って動画を撮影する土屋さん(左)
リスクに備えた万全の計画で信頼を勝ち取る
土屋さんが空撮を希望した理由は、日藝8学科の芸術作品が一堂に会する「日藝博覧会」のPR動画制作でした。
「動画の一部に夜のキャンパスの空撮映像を使いたい」と、土屋さんは穴澤勇樹准教授に相談します。
しかし、都心でのドローン飛行には、墜落や衝突で人身事故や器物破損を起こしたり、航空法や電波法に違反したりするリスクがあります。大学の許可が降りるには時間がかかることが予想され、スケジュール的に無理だと思われました。
ところが、土屋さんの準備は完璧でした。
国土交通省および東京航空局の飛行許可・承認書に加え、国家資格である「一等無人航空機操縦者技能証明書」の写し、さらには保険加入情報までをも用意。安全性を優先した精密な飛行計画を大学に提示しました。
「土屋さんは3年次から自発的にドローンの研究を重ね、国家資格も取得しました。彼の理論に基づいた熱意あふれる説明に、みんなが心を動かされたのです」と穴澤先生は振り返ります。
土屋さんへの信頼から、「公式のキャンパス紹介動画」を一緒に撮影することを大学側が依頼。土屋さん、穴澤先生、事務局、広報委員会、入試係でプロジェクトチームを結成して、「どうすれば安全に撮影して、キャンパスの魅力を最大化できるか」という議論が熱く交わされました。
穴澤先生(左)や職員と一緒に飛行計画を確認
見たことのない、空からのキャンパス風景
撮影当日は快晴で風もほとんどなく、まさにドローン日和。
青空の下で土屋さんはプロポ(送信機)を操ります。
傍では穴澤先生がアドバイスを送り、ドローンが移動する先ではスタッフが歩行者の安全を徹底して確保しました。
校舎の近影を終えると、一行はキャンパスで最も高い建物の屋上へ。
航空法が定める上限の高度150メートル未満まで一気にドローンを上昇させると、モニターに映し出されたのは、普段は見ることのない江古田キャンパスの全景。
その圧倒的な映像に、現場には自然と笑みがこぼれました。
キャパス紹介動画用の撮影は2時間ほどで終わり、日没後に日藝博覧会PR動画のための撮影が行われました。
土屋さんは、「都心にあるキャンパスという特性上、中庭のビル風を危惧していましたが、全く問題なく飛行させることができました。これまでにない新しい映像を撮れたと自負しています」と話します。
穴澤先生も「学科で培った撮影技術を見事にドローンへ応用してくれました」と、その卓越したスキルを讃えました。
土屋さんは、卒業後は日藝大学院の映像芸術専攻に進みます。
「デジタルの機動力」と「フィルムの表現力」を融合させ、観る人の心情に深く訴える映像を追求します。
「技術の先にある芸術を形にする表現者をめざす」と張り切る土屋さん。
ドローンという翼を得た、若きシネマトグラファーの挑戦は続きます。
土屋さんたちが撮影したドローンによるキャンパス紹介空撮動画はこちら
日藝博覧会 映画学科 ティザー映像第二弾はこちら