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金沢工業大学の「夢考房」のサポートのもと、小型無人飛行機の設計・製作を通じて、航空機に関する力学、制御、構造、空力などの知識や技術が習得できる「小型無人飛行機プロジェクト」。
制御班として全自動のプログラムや基盤づくりに励んだ横山兄(けい)さんが、大会の様子、勉強との両立、活動を通して得た大切なものなどを語る後編です。横山さんは、かけがえのない財産を手にしました!
ものづくりが好きだから、墜落しても大盛り上がり!
僕は、1年生だった2020年8月に小型無人飛行機プロジェクトに参加して、この年に開催された「第17回 全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」でスケジュール調整とタイムキーパーを担当し、翌年の第18回大会ではチームリーダーと制御班リーダーを務めました。
この大会では、基盤や超音波センサの接続法、赤外線受信装置などを変更。自動操縦部門5位という結果でしたが「ベストパイロット賞」を受賞しました。
また、初参加のユニークデザイン部門では「SkyDrive デザイン賞」を受賞することができました。
3年生は大会を最後に第一線から退くため、僕もこの年の10月に後輩に引き継ぎました。
第18回大会の出場メンバー。日本工学院新浦田キャンパス 片柳アリーナ(東京都大田区)で開催され、「Latimeria(ラティメリア)」号(写真)はベストパイロット賞を受賞。「折鷲(せっしゅう)」号はSkyDriveデザイン賞を受賞した
自動操縦部門のメインミッションの様子。金沢工業大学は、2019年に大会史上初となる「自動離着陸および自動投下」を成功させた歴史をもつ
活動中、チームはさまざまな場面で盛り上がります。
まずは機体が組み上がった時です。ずっとパソコンのなかで設計していたものが形になるので、「本当にできた!」という感じで歓声が起きます。
次は飛ばす時で、機体が狙い通りに飛ぶようになったり、自動操縦の制御がばちっと決まったりすると歓喜の声が湧き上がります。
あと、意外かもしれませんが墜落した時も盛り上がるんです。つくったものは壊れるわけで、そこを直すのも楽しみなんです。バーンって墜落すると、「おー、落ちたぞ!」ってみんな笑いながら走って取りに行きます(笑)。
自分のなかに確立した1本の柱
僕は、「ひとつの目標に向かって頑張ってみよう」と小型無人飛行機プロジェクトに参加しました。制御班を選んだのも、大会でのミッション成功という明確な目標があったからです。そして、「人のつながりを広げたら、大学生活が楽しくなるかも」という思いがありました。
活動は毎日なので勉強との両立が大変かと思うかもしれません。
しかし、実際にやってみると、課題を終わらせてから活動に参加する習慣がついて、タイムマネジメントできるようになりました。また、難しい課題をメンバー同士でやったり先輩に聞いたりすることができたので、むしろスムーズに進めることができたと思っています。
プロジェクトに参加して良かったと思うことは3つあります。
ひとつは人の輪が広がり、それがいまもつながっていることです。研究でわからないことがあると、いまも夢考房の技師さんに聞きに行きますし、メンバーたちとはツーリングで北海道を一周するなど、キャンパスの外でも仲良くしています。
そして、自分のなかに「柱」ができました。就活で学生時代に取り組んだことを聞かれた時は、堂々とプロジェクトの成果を話すことができ、自分の看板を掲げられるようになったと思います。
最後は、ものづくりのプロセスを経験したことです。「さすがにつくれないだろう」「こうしたらつくれるのではないか」と、先が見えるようになっただけでなく、「なんとかなる」の精神がつきました(笑)。
大会のギリギリまで頑張ったことで、「あの時乗り越えたんだから、今回もやれるぞ」と思えるようになったんです。
ものづくりをやりたい人は、ぜひ金沢工業大学に来てください。そして、夢考房プロジェクトに参加して3年間やり通すことを大切に頑張ってください。
大学時代にチャレンジし、そして続けていくことはとても素晴らしいです!
夢考房についての詳しい説明と、横山さんがプロジェクトに参加した経緯を語る前編はこちら!