宇宙工学

参加してみませんか? 超小型衛星の設計・製造・試験・運用体験

千葉工業大学 工学部 宇宙・半導体工学科 趙 孟佑 教授

この記事でわかること

千葉工業大学では、超小型衛星「キューブサット」の設計・製造・試験・運用体験を取り入れる実践的な教育プログラムを実施していて、学部学科を超えて多くの学生が参加しています。
2021年度から始まった開発は途切れることなく続き、今年の秋はいよいよ4号機「BOTAN」が打ち上げられます。BOTANのミッションは、地球撮影や高速通信などに加え、オーロラの観測と太陽フレアの影響の調査、海底火山噴火時の軽石の調査など。
超小型衛星の開発と運用を最初から最後まで経験することで高度技術者を育成し、新たな宇宙産業の発展に貢献していきます。

※出典:株式会社栄美通信 2025年8月発行「大学×SDGs」
イラスト:内山 弘隆

「キューブサット」をご存知ですか? 1辺が10cmの立方体サイズからなる重量約1kgの超小型衛星です。
一部の分野では大型衛星にも匹敵する性能を発揮し、量産することで製造・打ち上げコストも低下することから、「コンステレーション」と呼ばれる複数衛星を使った超小型衛星網の構築が世界で始まっています。
千葉工業大学では、このキューブサットの設計・製造・試験・運用体験を取り入れる実践的な教育プログラムを実施していて、学部学科を超えて多くの学生が参加しています。

2021年度から始まった「高度技術者育成プログラム」は、同年6 月より1 号機「YOMOGI」の開発に着手しました。24年11月に米国スペースX社のファルコン9ロケットで打ち上げられ、翌月に国際宇宙ステーション(ISS)から放出して2日後にミッションを達成。
その後も、22年1月2号機「KASHIWA」、22年7月3号機「SAKURA」と途切れることなく開発は続き、今年の秋はいよいよ4号機「BOTAN」が打ち上げられます。
BOTANのミッションは、地球撮影や高速通信などに加え、オーロラの観測と太陽フレアの影響の調査、海底火山噴火時の軽石の調査などになります。

このプログラムの目的は高度技術者の育成です。多くの企業が宇宙開発・利用に力を注ぐ一方で、高品質な人工衛星の設計・製造・運用を支える「高度技術者」の不足が世界的に問題となっています
超小型衛星の開発と運用を最初から最後まで現場で経験した高度技術者を宇宙産業の現場に即戦力として送りこみ、新たな宇宙産業の発展に貢献したいと考えています。

先生からの学びのヒント

社会課題を解決したり多くの謎を解き明かす人工衛星。その開発や運用は、複雑なものづくりに必須の「システム工学」を学ぶとても良い機会です。
「この問題は人工衛星使えば解決できるかも?」と興味をもって見渡したり、「段取りをもっとよくするにはどうすればいいか?」という具合に俯瞰してものごとを見てください。


4号機「BOTAN」のミッションについては以下の記事でチェック!

青い地球が撮れた! 千葉工大生が挑んだ超小型衛星プロジェクト(前編)

青い地球が撮れた! 千葉工大生が挑んだ超小型衛星プロジェクト(後編)

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